「将来的な自分の葬儀」 考えたことがある50代以上は39.7%「すでに貯金」は29%

 「終活」という言葉が浸透する中、自分の死後について考えることは、より身近なテーマとなってきている。インターネットリサーチの株式会社NEXERはこのほど、ハタオ葬儀社と共同で、50代以上の全国の男女619人を対象に「自分自身の葬儀」についてのアンケートを実施、結果を公表した。

 将来的な自分自身の葬儀について、「よく」「なんとなく」を合わせた39.7%が「考えたことがある」と回答。一方で約6割が「考えたことがない」と答え、将来的な自分自身の葬儀に対する意識の差が大きいことが伺える。

 具体的にどんなことを考えているのか複数選択で尋ねたところ、最も多かったのは、葬儀の「規模」についてで、7割以上が家族葬や一般葬といった形式に関心を持っていた。次に「費用の準備」についても半数以上が考えており、経済的な負担を減らしたいという現実的な視点が伺える。「誰に参列してほしいか」や、「遺影」「音楽」などの個人的な希望については、関心が比較的低い結果となった。自身の葬儀を「家族への負担を減らすための現実的な手続き」として捉えている人が多いと考えられる。

 将来的な自分自身の葬儀のためにお金を残しておく予定については、回答が二分した。最も多かったのは「まだ考えていない」で42.8%を占めた。「まだ先だと思っているから(60代男性)」「何をすればいいのか分からない(80代女性)」など、将来へ漠然とした不安がありつつも、具体的な行動に移せていないケースが多いようだ。

 一方で、「すでに貯金している」と「今後準備する予定がある」を合わせると42.7%に達し、約4割が費用準備の重要性を認識し、実際に行動しているか、計画を立てていることが分かった。「子供がいないため親族に費用を残す予定(50代男性)」「残された家族に負担を掛けたくない(70代女性)」などの意見があった。

 将来的な自分自身の葬儀について、25.5%が家族に話したことが「ある」と回答。自身の終末について漠然とした考えは持ちつつも、大半の人は家族と共有するには至っていない。終活への関心は高まっているものの、具体的な会話にはまだ壁があるようだ。

(よろず~ニュース調査班)

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