デジタル遺品どうする!?60代以上の親が子に求める終活サポートのリアル

 人生の最終段階をより良く迎えるための準備として「終活」への関心が高まっている。高齢者のデジタル機器利用が拡大する中、スマホやネット口座、SNSなどの“デジタル遺品”の整理が新たな課題として浮上。生前のデータ整理を一人で行うことが難しいと想定される一方で、「家族に迷惑をかけたくない」といった思いもある。株式会社終活のまどぐちが運営する「終活と相続のまどぐち」はこのほど、終活を行っている60代以上の963人を対象に「親が子に求める終活のサポート」に関する調査を実施、結果を公表した。

 調査によると、「子どもに終活をサポートしてほしいと思うか」という問いでは、「いいえ」が65.7%、「はい」が34.3%となった。「はい」と回答した人を対象に「現在、行っている終活の内容」を尋ねると、最も多かったのが「デジタル情報の整理(スマホ・ネット銀行口座・SNSなど)」で46.4%。次いで「家族との終活に関する話し合い(45.8%)」「エンディングノートの作成(41.8%)」だった。

 子どもに「サポートしてほしい内容」については、「医療や介護に関する意思の共有・相談」が58.5%で最も多く、「家や持ち物の整理(生前整理・不動産売却など)」が53.0%で続いた。「葬儀やお墓に関する準備・手続き」も43.3%の回答を集めた。

 子どもにサポートしてほしい理由では、「子どもが後に実際の手続き当事者になるから」が75.2%で断トツに多かった。「家族の意向を尊重して一緒に進めたいから(49.1%)」「子どもとの信頼関係があるから(41.5%)」などが続いた。実際に子どもにサポートを頼んだケースは37.0%と約3人に1人の割合で、その8割超が終活はうまく進んだと感じている。

 「終活に対して、現在感じている不安」では、「子どもへの負担(53.0%)」が最多で、「デジタルデータの整理ができるかどうか(30.0%)」「自分で手続きができるかどうか(25.5%)」と続いた。“親心”から残される子どもを案じる声は多い。これから帰省などで親子がそろう機会も増える季節だ。「将来」について話し合うことも有意義な夏の過ごし方ではないだろうか。

(よろず~ニュース調査班)

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