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アラビア語圏で「NARUTO」「フルーツバスケット」を配信…なぜ?テレ東の狙いとは

『NARUTO-ナルト-疾風伝』©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
『フルーツバスケット』(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会
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 テレビ東京はこのほど、人気アニメ『NARUTO-ナルト-』シリーズ、『フルーツバスケット』のエピソード1000話以上をアラビア語圏の中東・北アフリカ地域に配信すると発表した。動画配信サービス「STARZPLAY」にて、英語・アラビア語字幕付きで配信される。その経緯と狙いとは。担当者に聞いた。

 日本が誇る人気作品が、大手を振って中東に渡る。同地域での日本アニメの人気は高く、同局は現地の子供向け衛星放送局スペーストゥーンを通じ、多くの番組を放送してきた。しかし、“アニメーション=子供番組”という既成概念が強く、一定の年齢層以上を対象とした作品の放送は困難だったという。

 「正規の露出場所が限られている中で、違法配信の横行にも困っていました。中東地域に特化した配信プラットフォームへの商談は、3年ほど前から複数の会社を候補として継続していましたが、既成概念(アニメ=子供)を打破することは難しく、実現には時間がかかりました」

 違法配信の横行に苦慮する中、ついにまとまった商談先がSTARZPLAYだ。「地域の配信プラットフォームとして先頭グループに入っており、中東や欧米だけでなく幅広い地域の番組を配信して急成長しているので、理想的な取引先だと考えています」と、手応えを語った。

 同地域は一般的に気候条件が厳しく、映画館など、競合する娯楽へのアクセスが悪い。それらの代替先としても「今回の配信には期待しています」と、言葉に力を込める。人口や所得水準を鑑みて、まずはサウジアラビア、UAE、クウェートなどのペルシャ湾岸諸国、中期的には人口の多いエジプトを中心とした北アフリカでの盛り上がりを思い描く。

 長年の課題だった正規での流通拡大。道筋が立ち「『NARUTO』シリーズや『フルーツバスケット』といった当社の主力作品をきっかけに、正規サイトでの視聴習慣が生まれ、幅広い作品が数多く紹介されることでアニメーション業界全体にも貢献したいと思っています」と、決意を語った。将来的には「欧米のように視聴者の好みや生活習慣に合わせて、字幕でも吹替でも楽しめる環境を整えていきたいとも思っています」と、夢は膨らんでいる。

 『NARUTO-ナルト-』は岸本斉史により「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1999年から2014年まで連載され、主人公の忍者うずまきナルトの成長が描かれた、海外人気が特に高い作品。『フルーツバスケット』は高屋奈月により「花とゆめ」(白泉社)で1998年から2006年まで連載され、主人公の女子高生・本田透と草摩家の交流が中心に描かれた少女漫画。(デイリースポーツ・山本鋼平)

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