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【大橋未歩アナ】ブラインドサッカーの選手は「聴覚で見る」

 「大橋未歩のたまたまオリパラ!」

 コロナ禍におけるスポーツ観戦は、なるべく声を出さない「サイレント観戦」が求められるようになりました。そんな時代にこそ是非、観戦を楽しんでもらいたい競技が「ブラインドサッカー」です。

 この競技は、フットサルと同じ大きさのコートで行う5人制サッカーですが、キーパー以外の選手がなんと全員アイマスクをしています。完全に視界を遮断された状態でするサッカー。主な頼りはボールの中に入っている鈴の音。それが選手によく聞こえるように、観客には静寂が要求されますが、日本代表戦を見たとき、私は思わず声がもれてしまいそうになりました。

 「嘘でしょ!?」

 ボールを巧みに操りながらスピードを落とすことなく右に左にとディフェンダーをかわし、見えているキーパーからゴールを奪うのは、日本代表のエースでありキャプテンの川村怜(かわむら・りょう)選手。アイマスクの内側で彼が何を考えているのか気になり、ニッポン放送の番組にゲスト出演していただきました。

 ゴン中山こと中山雅史選手に憧れていたサッカー少年。徐々に視力を失い一時はサッカーを諦め陸上に転向しましたが、大学で出会ったブラインドサッカーに衝撃を受けて再びサッカーの世界に。陸上部で培った走力も武器となり、今や日本の得点源。しかし「最初はピッチで自分がどちらを向いているか分からないし、相手にぶつかる恐怖で、走ることも、動くこともできませんでした」と振り返ります。

 「でも、集中して聴いていくうちに、遠くまで聞こえてきて、ディフェンダーがどう詰めてきてどれくらいのスピードでかわせるかとか、空間がクリアにイメージできるようになった。今は、皆さんと変わらない世界が頭に描けていると思います」

 視覚ではなく「聴覚で見る」世界。人生で疑ったことのなかった『見る』という行為とは何かを問うてくる魅惑。

 日本代表は東京パラリンピック出場が決まっています。サイレント観戦であなたにも是非「見て」もらいたいです。

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