イーロン・マスク氏（５１）とマーク・ザッカーバーグ氏（３９）がケージファイトに合意した。

　ツイッターとテスラのオーナー、イーロンがメタ社の創業者と「ケージファイトをする」と宣言。マークはそのツイートのスクリーンショットを公開し「（その）場所を送ってくれ」と返信した。さらにメタ社の広報担当者はＢＢＣに「説明するまでもありません。その通りです」と肯定している。

　そして、イーロンはアルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ（ＵＦＣ）の試合が行われるラスベガスのオクタゴンを対決場所として提案。「僕には相手の上に乗っかって何もしないという『セイウチ』と呼ぶ素晴らしい技があるんだ」とし、マークは簡単に負けるだろうと発言。「子供を抱き上げて空中に放る以外、ほとんど体を鍛えていないよ」と冗談を飛ばしていた。一方のマークは総合格闘技（ＭＭＡ）をやっており、すでに柔術大会でも優勝していることから軍配はマークに上がりそうだ。

　フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップの親会社のメタ社は新オーナーであるイーロンの下で苦戦を強いられているツイッターと同じようなテキストベースのアプリを作ると見られており、この対戦の話はメタがツイッターの対抗馬を開発していると報じられた後のことだった。

　マネーコントロールによると、Ｐ９２という愛称で呼ばれるこの新しいソーシャルメディアサービスのユーザーは、インスタグラムのアカウントからログインすることができるそうで、同サービスは２０１６年に開始された分散型ソーシャルメディア・サーバーであるマストドンと似ていると考えられている。

　イーロンはツイッターを４４０億ドル（約６兆２８００万円）もの巨費で買収。また、スタッフの半数以上を削減したものの、この対策が大規模なサービスが何時間も停止し続ける理由と考えられている。こうした問題に加え、イーロンは元従業員から解雇や広告収入の減少に関する訴訟を相次いで起こされている。

　一方のメタ社の新たなＳＮＳアプリのプロジェクトは、同社が主力製品のフェイスブックに若いユーザーを引き込めなかったことを受けてのもので、ユーザーが仮想世界に飛び込むことを可能にするメタバース製品への資金投資を回収するのに苦労しており、これによりインスタグラムは大規模な競争に直面している。