ジョン・レノンの幻のインタビューテープ発掘 落札予想価格は約560万円

 ジョン・レノンの未発表のインタビューが収録されたテープの数々が発見された。今は亡きジャーナリスト、ケン・ゼイリグの家族が偶然見つけたそのテープには、ケンとジョンの会話が録音されているという。

 ケンの娘ハンナ・ゼイリグさんはこう話す。「父がジョン・レノンとつるんでいたこと、インタビューをしていたことを私たちは常に聞いていました。しかしこのインタビューは知りませんでした。オノ・ヨーコとも一緒に時間を過ごしていたことなど聞いていませんでした」

 12巻のオープンリールのテープに収められた3つのインタビューは、1969年から70年代初頭までのものだそうで、ハンナさんはグローバル・ニュースに、「ロサンゼルスに住む姉妹がガレージを掃除していたところ、箱の山を見つけました。彼女は特に何かを探していたわけでもなくいわゆるパンデミック禍の大掃除の類でした」と明かした。

 その中の1つのインタビューでジョンは、好きな曲について質問された際、自分の音楽に「偏見」を持っていると答えた後、創造過程について語っている。

 ハンナさんはこう続ける。「このインタビューは本当に特別で洞察力に満ちたものです。自己啓発本など必要なし、ジョン・レノンの素晴らしい語りがあればいいという類の」

 同アイテムはオメガ・オークショズにて出品予定で、落札予想価格は5万ドル(約560万円)、同社のポール・フェアウェザー氏はこう話す。「(インタビューを)聞く前に、会話の記録を読むのは魅惑的なことでした。それから実際聞いてみると、ジョンの声があまりにクリアでまるで自分と同じ部屋にいるかのように聞こえ驚きました」

 同テープのオークションは今月28日に開催予定だ。

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