エド・シーランの「ディバイド・ツアー」が、総動員数と収益で歴代新記録を打ち出した。ドイツ・ハノーファー国際見本市会場（２日）で行われたライブで、Ｕ２がそれまで保持していた記録を破った。

　そのＵ２は２００９年から２０１１年にかけて開催された「３６０ツアー」全１１０公演で、７億３５４０万ドル（約７８１億円）もの収益を上げたが、エドの「ディバイド・ツアー」が２４６回にして７億３６７０万ドル（約７８２億円）を叩き出し、残りの公演も控えた今記録を更に伸ばす予定となっている。同ツアーは２０１７年３月から始まり、今月２６日、イギリスはイプスウィッチでの２５５回目の公演で幕を閉じる。

　ポール・スター誌の統計によると、エドは、公演数の多さもあって、動員数記録では既にＵ２の記録を破っていたそうだ。ちなみに平均動員数はエドが３万４５４１人、Ｕ２は６万６０９１人となっている。

　一方、売り上げの方では、エドの公演のチケット価格は昨年収益においてトップ１０を飾ったどのアーティストよりも低い設定となっていて、平均価格８６．７５ドル（約９２００円）、ＶＩＰチケットもリリースされてはいない。

　様々な記録を更新し続けるエドだが、今回の偉業に関してインスタグラムに、「今日、ディバイド・ツアーがＵ２の保持する記録を破り、動員数と収益で最大のツアーになった。ショーに来てくれた１人１人にとても感謝している。残り１２公演。忘れられないものになるよ」と喜びの言葉を綴っていた。

　そしてエドのマネージャーのスチュアート・キャンプはポール・スター誌にこう話している。「エドが達成したことはとんでもないことです。私はもしかしたら、動員数の記録を塗り替えるのではと思っていましたが、収益記録に関しては思いもしませんでした」「私が幼い頃から好きだったバンドがＵ２なのは単なる偶然とは思えません。彼らのレベルに私たちが立ったとも思いません。ずっと長いキャリアを維持してるのは明らかですしね。このように彼らと同じ分野で、ツアーアクトとして同様に語られるだけでもとても恐縮な思いです」（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ／デイリースポーツ）