太川、蛭子の路線バスの旅 来春映画化

 俳優の太川陽介(56)と漫画家の蛭子能収(68)が珍道中を繰り広げるテレビ東京系バラエティー「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が映画化されることが9日、分かった。「THE MOVIE」と題し、来春に公開される。マドンナ役にタレントの三船美佳(33)を迎え、初の海外ロケで台湾を縦断。ロケ中に台風の直撃を受けるアクシデントも発生し、ゆるいながらもガチなシリーズ最大スケールの旅を銀幕に届ける。

 出演者すら「まさか!?」の映画化が決定した。話を聞かされたとき、太川は「不安でいっぱいでした。わざわざ映画館まで足を運んでもらって、満足していただけるのか?」と驚いたという。

 「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は、太川と蛭子、女性ゲストの3人がバスを乗り継ぎ、3泊4日の制限時間内に目的地へと向かう異色の旅番組。08年に最高視聴率15・3%を記録し、不定期の「土曜スペシャル」として大人気ではあるが…。

 映画は、迫力ある映像を届けるべく全編4Kで撮影。さらに、3人にはいつも以上の過酷な条件が与えられた。舞台は、初の海外ロケとなる台湾。日本と同じく路線バスが充実しており、台北から本島最南端の岬にあるガランビ灯台までを縦断した。

 3人には台湾全土が見渡せる大ざっぱな地図しか渡されず、念のため通訳はいるものの、ルートや宿の助け船は一切なし。言葉の壁が大きく立ちはだかり、蛭子の“ダメ男キャラ”にも拍車がかかっている。

 最大の障害となったのが台風の直撃だ。ロケ2日目の午後に台風21号が台湾に接近し、3日目に足止めを食らった。朝からバス全便が運休となる史上最大の危機に直面し、果たして3人はゴールできたのか-。

 マイペースな蛭子でさえ、「動きたくても動けない状態で歯ぎしりするばかりでした」と振り返る状況。三船も「大パニックの連続!言葉の壁!台風直撃!現地の方の温かさに助けられました」と国内ロケを超える珍道中が繰り広げられている。

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