宝塚 花組「エリザベート」初演から30周年11度目の再演 永久輝トートは圧倒的美

 宝塚歌劇団花組公演「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」が17日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。1996年の日本初演から30年という節目を迎え、8年ぶり11度目の再演となった。

 トップスター・永久輝せあが演じた黄泉の帝王トートは、クールで独特の質感。青白いライトに照らされた表情は、まさに死そのもの。11代目ということで、先人のトートも研究し、独自のトート像を作り上げた。

 タイトルロールのエリザベートを演じたトップ娘役は、歴代のエリザベートでも屈指の歌唱力を誇る。少女時代は初々しく可憐。大人の女性になっていくさまは丁寧に演じ、「私だけに」などを朗々と歌い上げた。

 オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ役の聖乃あすかは、ノーブルな美しさが、役に説得力を持たせる。非常に難しい役だが「夜のボート」も丁寧な歌唱で聞かせた。極美慎は狂言回しで。エリザベートを暗殺するルキーニ役。歌唱力も進化し、持ち前の華で劇場を盛り上げた。

 また皇太子ルドルフは侑輝大弥と希波らいとのダブルキャストで、初日は侑輝が演じた。持ち味が対照的で、侑輝ルドルフは国を憂い、父との関係に悩むルドルフが、よく似合った。

 また今作品で退団する一之瀬航季と糸月雪羽が、エリザベートの両親を演じ、最後を飾った。2人とも花組一筋で聖乃、極美と同じ100期生。“花男”“花娘”らしいクラシカルな華やかさと実力を誇っていた。糸月は、エトワールも務めた。

 宝塚大劇場は11月22日まで。東京宝塚劇場12月19日~2027年2月7日。

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