武井壮 がんで24歳で急逝の兄「お母さんに会いたい」叶わず 両親離婚、中卒で働きに 困窮生活で「弟のために」坂上忍が秘話明かす
NHK「ファミリーヒストリー」が22日、放送され、タレント・武井壮(53)が9歳で生き別れた母のその後など、壮絶な半生が明らかとなった。
武井は9歳の頃、両親が離婚。母・京子さんが1週間実家に帰るので駅まで見送りに行こうと父に誘われ、それが最後の別れとなってしまった。母は「ごめんね」と嗚咽していた。その後は父・司さんと2歳上の兄・情さんの3人で暮らすものの、父は家にほとんど帰らず、兄との生活は電気やガスも止められるなど、困窮を極めた。
兄の情さんは、中学を卒業後、働きに出て、夢だった役者の道へ進んだ。VTRでは坂上忍(59)が登場。坂上の草野球チームの試合に俳優・金山一彦君が連れてきたのが、情さんだったという。「野球めちゃめちゃ上手くて。例えば野球やってて、三振しても、笑顔で『すいませんでした!』って言って、とにかく笑顔。屈託がないというか、上下関係もちゃんと分かっているし、明るいし、かわいがられる要素100点満点の子ですね」と人柄を振り返った。坂上は23歳ぐらいだった情さんを付き人にしたが、1年ほどで別れが訪れることに…。
武井は、奨学金を得て神戸学院大学に入り、陸上部に。ある時、父から兄が「末期がんだ」と告げられた。兄に会いに行くと、「明らかに衰弱してて、明らかに(余命)短いんだろうな…と。見た瞬間に…、ああもう終わりなんだ、と思ったら涙ボロボロ出てきちゃったりして。兄貴はもしかしたら感づいたかな、つらい思いをさせたかな、と。どんどん抗がん剤治療が進んで、髪の毛もなくなって、お腹が(腹水で)こんなに腫れてきて、脚も膨れ上がってパンパンになっちゃって…」。
情さんは「お母さんに会いたい」と願ったが、所在も分からず、95年8月、24歳で亡くなった。
武井は「兄貴は中卒で、仕事始めて。あとから僕、(坂上)忍さんから『兄ちゃんが学校行かなかったの、お前のためなんだぞ。お金かけないように、って言ってたんだ』って聞いた。僕、それ知らなかった」。兄の真意を知らなかった武井は当時、「ふざけたこと言ってんじゃねえ、ちゃんと社会で成功できるように…と(兄を)責めたりしてたんですけど」と涙を流していた。
母・京子さんは再婚し、昨年12月に亡くなっていたことも番組の取材で明かされた。
