69歳かたせ梨乃 自称16歳怪演で新境地「やりがいはありましたね」 テレ東系主演ドラマ「夫婦と16歳~狂気の隣人~」

 俳優・かたせ梨乃(69)が、テレ東系主演ドラマ「夫婦と16歳~狂気の隣人~」(木曜、深夜0・30)での怪演で話題を呼んでいる。自分を16歳の美少女と思い込む61歳の白石美子役で「やりがいはありましたね」と難役にも充実の表情を浮かべる。芸能界デビューから50年、29歳の時の映画「極道の妻たち」との出会いが俳優としての大きな転機だったと回想。大きな経験を経て、現在まで若さを保ち俳優として輝き続けている秘訣を語った。

 「こんなダイナマイトな役は初めて」と、難役に向き合っている。純白のウエディングドレスを着て、JO1・豆原一成演じる隣人の新婚夫の紘に迫るシーンあり、アイドル姿で松本伊代のヒット曲「センチメンタル・ジャーニー」を歌うシーンありと、身も心も少女になり切っている。

 「美子ちゃんは多重人格な女性。時々、自分も情緒不安定になるくらい。でも、面白い。やりがいがあるんです」

 演じる上での苦労はあった。それでも「難しい役でしたけど、やりがいはありましたね。私のクローゼットの中に1枚もないような衣装を着てますから。でも、こういうファッションも楽しい」と笑う。

 歌唱シーンも振り付けを習い、友人に歌唱指導を受けた。「歌は苦労しました。16歳の気持ちになって歌って、身も心も16歳の素顔になる気持ちでやっています」。アイドルの気持ちで「伊代はまだー」の歌詞を「美子はまだー」と、当時の松本を重ねるかのように熱唱したシーンを見どころの一つに挙げた。

 撮影は1日10時間にも及ぶ時もあった。期待に応えるべく、大好きなシャンパンを断つなど、体調を整えながら現場に臨んでいる。

 「寝る時間を確保するのが大変で、だからお酒をやめちゃいました。全然、飲んでないですよ。飲んだら朝、起きられない。クランクアップ後のシャンパンを楽しみにしてます」

 30年前、39歳の時に水着ブランドを立ち上げて以降、水泳で鍛えて体力を維持している。「まず第一に健康じゃないと。基本そこがベースになってくるので。健康管理をきっちりしなければいけないなって」。健康と美の秘訣は、節制と運動だという。

 半世紀に及ぶキャリアの中で、映画「極道の妻たち」での経験が今に生きている。「大きな人生のターニングポイントは29歳でしたね」と振り返り「あの役をやったことでイメージがつきすぎて、一時、強面な潔い女性の役が続いたんですけど。役に出会ったことによって一つの自分のキャラクターになって、そこがきっかけで現在の私がいる」とうなずいた。

 代表作となった大作で確かな手応えをつかみ、古希を前にしても前へ進み続けている。「新たな私が見られると思います。私のイメージが変わると思います」。新境地となった自称16歳の“妖艶おばさん”役が、自身に刺激を与えている。

 ◆かたせ梨乃(かたせ・りの)1957年5月8日生まれ。東京都出身。76年、獨協大学在学中にモデルでデビュー。同年「ラオックス」のCMに起用される。78年に日本テレビ系「11PM」のアシスタント、カバーガールを務める。同年にテレビ東京ドラマ「大江戸捜査網」に出演。86年に映画「極道の妻たち」に出演後、87年には映画「吉原炎上」、88年に映画「肉体の門」に出演した。2015年にNHK大河ドラマ「花燃ゆ」、25年に「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に出演。

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