「寄席の爆笑王」死去 80歳 昔昔亭桃太郎さん亡くなる2週間前まで高座 新作落語の名手
落語家の昔昔亭桃太郎(せきせきてい・ももたろう、本名・柳澤尚心=やなぎさわ・たかみ)さんが28日、敗血症のため都内の病院で死去したことが分かった。所属する落語芸術協会が31日、発表した。80歳。葬儀は近親者にて執り行われた。
“寄席の爆笑王”と呼ぶにふさわしいレジェンドが旅立った。1966年6月、春風亭柳昇に入門。80年に真打に昇進し、昔昔亭桃太郎を名乗った。「結婚相談所」「裕次郎物語」「金満家族」など新作落語の名手として知られ、強烈なキャラクター性と独自の存在感で人気を博した。また、巨人ファンとしての野球ネタ、ビートルズ好きとしての音楽談義などでも愛された。
最後の高座は今月13日に行われた地元・長野県での落語会。演目は「カラオケ病院」だった。
