経済学者の竹中平蔵氏が２８日、読売テレビ「そこまで言って委員会ＮＰ」に出演し、自民維新による連立が決裂する可能性について言及した。

　番組では、自民維新連立政権が来年、決裂する可能性についてパネラーに考えを求めた。「ＹＥＳ」のボタンを押した竹中氏は「最初に定数削減と言っている。こないだ藤田共同代表と話す機会があったんですけど、あれは案が認められなければ自動的にこれだけ削減するというプログラムを入れているんですね。それはそれで大変画期的だと思うんですけども、定数の話というのは選挙制度と絡むので、相当難しいと思うんです」と指摘した。

　さらに竹中氏は「その場合に、定数削減をどうするかどうかということを巡って解散総選挙はあり得ると思うんです。その時は戦わなければいけないという、そういう体制もとって、いま維新がそういう立場をとっていますので。決裂するというとちょっと強烈ですけど、相当なぎくしゃくがあると。そのなかで決裂があり得ると、そういうふうに思っています」と維新が強く求める議員定数削減をめぐって両者の意見が衝突し、結果、決裂に至る可能性を指摘した。

　日本維新の会の藤田文武共同代表は２３日に講演した際、衆院議員定数削減法案については、来年の通常国会で成立を目指す意向を明らかにした。