議員定数削減見送りなのに維新が連立離脱しない理由「本丸は来年の…」元日テレ・青山氏「これが頓挫なら離脱する」
カンテレ系「旬感LIVE とれたてっ!」が19日放送され、「年収の壁」178万円への引き上げで自民党と国民民主党が合意した一方で、日本維新の会が連立の絶対条件としていた議員定数削減法案が見送りになったことについて取り上げた。
維新は「センターピン」として、自民との連立の絶対条件として議員定数の1割削減を掲げたが、法案提出も審議すらされず臨時国会は閉幕した。番組では、来年衆院選挙制度の協議会で国勢調査を踏まえ、自維が協力し、確実に成案を得ることを目指すことで合意したと伝えた。
自民党の本気度を問われた元日本テレビで、政治ジャーナリスト青山和弘氏は「あんまりないですね」と回答。「高市さんにとってみれば、この法案を先送りするけれども、維新は連立離脱しないじゃないですか。それだったら成功なんですよ。“目指す、目指した、ダメだった。『目指したからいいよ』って維新は言ってくれる。これが1番の決着点だったんですね」と高市自民にとって最高の落としどころとなったと指摘した。
一時は離脱をチラつかせながら定数削減を迫っていた維新だが、青山氏は「維新にとってはある意味、顔は潰れたけど、結局、本丸は来年の副首都構想だったということが透けて見える結論だったってことですよね」と真の狙いを説明。
「来年の副首都構想が頓挫すればそのときこそ離脱すると思う」とし、高市自民は「そのためにも国民民主党だけでもちゃんと結びつけておきたいというのが、先ほどの合意の背景だと思います」と国民民主が主張してきた178万円への引き上げを飲み込んだ理由を解説していた。
