ソロ50周年の矢沢永吉「俺まだずっと歌ってるから、ヨロシク!」ツアーファイナルで1万人熱狂

 ロック歌手の矢沢永吉(76)が20日、横浜・ぴあアリーナMMでツアー「Do It! YAZAWA 2025」のファイナル公演を行い、完売の1万人を前に全20曲を熱く歌い上げた。

 オープニング映像が始まると1万人は総立ちで「永ちゃん」コール。ステージに現れた矢沢はサングラスを外し、黒いローブを脱ぐと、紺のスーツに黒いシャツ姿で「さまよい」を歌い出した。

 4曲目、「恋の列車はリバプール発」を歌い終えた矢沢は「タイトル古くていいねえ!ヤザワ、20代の時の作品です」とユーモラスに語りかけ、「この曲や『さめた肌』を引っ提げてずっとライブやってきた。街から街へ、ずっとです」と感慨を口にした。

 ツアーファイナルを迎え、「今日、朝からちょっと変です」と照れ笑いしながら「ロックには似合わないね、千秋楽。ファイナルステージ、今年のね」と話し、「どこまでできるか分からないけど、俺まだずっと歌ってるから、ヨロシク!」と来年以降への意気込みを示した。

 ソロ50周年を迎えた今年、今ツアーでは11月8、9日の東京ドームから7会場15公演で30万人を動員。東京ドーム単独公演の最年長記録でポール・マッカートニーの76歳に並び、自身の持つ日本武道館公演の最多記録を160回に更新した。9月に発売した35枚目のオリジナルアルバム「I believe」はオリコン週間ランキングで自身の持つアルバム1位獲得最年長記録を76歳1カ月に更新と、記録ずくめの一年となった。

 ソロ50周年の節目に「今年はソロ50年だよ。正直言いまして僕、こんなに長く歌えるってホントに思ってなかった」と述べ、「30くらいの時、50歳まで歌えたら最高とよく言ってたんですよ。それがもう76です。ホントにありがとうございます」と、ファンの息の長い支持に感謝。「最近いろんなこと思うけど、ただ一つハッキリ言えることは、まだライブやれる、やりたい、やり続ける、そんな感じかな。それが今一番幸せを感じてます」と、充実の表情で語った。

 この日は「古いラヴ・レター」「さめた肌」などの初期曲からニューアルバムに収録した新曲「あれから10年」「誰のため」、アコースティックギターで弾き語った「もうひとりの俺」、クリスマスソング「LAST CHRISTMAS EVE」まで幅広い選曲を、よく伸びる豊かな声で歌いきって魅了。白いマイクスタンドを自在に操り、軽快な足取りでステージを端から端まで往復するなど、底知れぬ体力も見せつけた。

 アンコールでは帽子から靴まで白づくめで登場。「止まらないHa~Ha」では1万人のタオルが宙を舞った。「トラベリン・バス」では「横浜、最高だぜ!帰りにうまいビール飲んで帰ってね!」と呼びかけ、最後はニューアルバムからのスローバラード「真実」をしっとりと聴かせて、2025年最後のライブを締めくくった。

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