高石あかり夢見たヒロイン「不思議な感覚」 NHK朝ドラ「ばけばけ」29日スタート 主人公トキは「一番自分に近い」

 連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインを演じる高石あかり(撮影・金居みつよし)
 「ばけばけ」で天下取り!? 大阪城を望むNHK大阪放送局でインタビューに応じる連続テレビ小説のヒロイン・高石あかり(撮影・金居みつよし)
 「ばけばけ」のヒロインを務める高石あかり(撮影・金居みつよし)
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 俳優の高石あかり(22)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜、前8・00ほか)がきょう29日からスタートする。高石が演じるのは、「怪談」で知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツがモデルの松野トキ。子どもの頃から夢見た朝ドラヒロインに挑む思いを聞いた。

 「トキは今までで一番自分に近いキャラクターだと思います」。高石は柔らかく笑う。

 江戸から明治へ、急速に西洋化が進む中で松江藩の上級武士だった松野家は時代に取り残され、苦しい生活を送る。そんな中でも強く生きるトキに、高石は「すごく親近感を感じる」という。「(侍の)おじじ様と父が大切にしている刀やまげを、周囲は“おかしなもの”とするけど、トキはそんな人たちのことも悪く思わない。この人はこういう考えなんだって言える強さがあるんです」と、その理由を語った。

 作品のキャッチコピーは「この世はうらめしい。けど、すばらしい。」。自身は何か恨めしいことがあると「それをめちゃくちゃ好きになろうとします」と笑う。「ポジティブに変換することで自分が救われる。元々ポジティブだけど、そうしたい、そうありたいです」。極貧を明るく生きるトキと共通する、心の強さを垣間見せた。

 小学4年時には担任から「あなたが朝ドラのヒロインになった姿を見たい」という言葉をもらった。「それからずっと朝ドラが一番の夢。初めて聞いた時は、一生味わえないくらいの衝撃で、本当に目の前が真っ白になりました」と、夢が叶った瞬間を振り返る。

 長期間に及ぶ撮影も朝ドラの特徴。普段と違う環境でも高石は「生活がすごく充実して、料理もして、洗濯もできていて、なんでだろう」と笑う。「忙しいのが合っているのかも。現場までの時間で日々の整理をしたり、次の日のセリフを覚えながら帰ったり。忙しいから1秒1分を大切にできる」と、朝ドラに体がなじんでいるという。

 夢をかなえた裏には両親の心強い言葉もあった。「ずっと『願っていたら夢はかなう』と言ってくれていた。ただただ、それを信じてきました」。夢をかなえ、手にした充実の時。大役の重圧も感じつつ、高石は「こうして撮影できているのが不思議な感覚。うん、幸せですね。この気持ちは忘れたくないな」と、ほおを緩めた。

 ◇高石あかり(たかいし・あかり)2002年12月19日生まれ、宮崎県出身。14年、オーディション「キラチャレ」で芸能界入り。16年、ダンス&ボーカルグループ「a-X’s(アクロス)」のメンバーとしてデビュー。18年卒業。19年、女優業を本格的にスタート。W主演映画「ベイビーわるきゅーれ」シリーズではコミカルな殺し屋を好演。25年、「ゴーストキラー」で初の映画単独主演を務めた。

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