８月４日に放送された「ネプリーグ」（フジテレビ系）の“２０周年スペシャル　豪華スターの超貴重映像が続々！アニバーサリーグ”を楽しく見た。

　２００５年にゴールデンタイムでの放送がスタートした同番組にはスタッフや作家が都度考え抜いた常識クイズが様々な演出のもと出題され、多くの芸能人が挑戦してきた。

　２０周年記念に因んで掘り起こされたのは、まさに豪華スターの貴重映像。各所への許可取りはさぞ大変だっただろう。驚くことに、顔にモザイクがかけられたタレントは皆無。中にはグループを脱退した者もいれば、ドラマの共演をきっかけに交際するも、その後、破局報道が流れた“二人”もいたのだが、当時の映像がそのまま流された。また所属事務所対抗企画では、退所したり移籍したりしたタレントが昔の仲間と協力し合いながら参戦していたのである。

　２０年の歴史の中では、あまりにも正解率が低く、そのまま放送していいものかとスタッフを悩ませたような超人気者が居たとも聞いていたが、それらも名場面としてテンポ良く編集されていたので、視聴者も妙なツッコミをしたり、ナナメに見たりすることなく楽しめた１２０分だったようだ。

　なかでも圧巻だったのは大ヒットしたドラマのキャストが一列に並んだ回の振り返りである。木村拓哉主演の「ＨＥＲＯ」や、山下智久や新垣結衣、戸田恵梨香らが出演した「コード・ブルー－ドクターヘリ緊急救命－」。佐藤健、鈴木亮平、向井理ら、後の主役級イケメンらが若かりし頃に出演した「メイちゃんの執事」などの映像には懐かしさだけでなく、ワチャワチャした彼らの言動に改めてキュンとなった視聴者も多かったことだろう。

　ちなみに「メイちゃん～」の映像には現在、多岐にわたるコンテンツのクリエイターとしても活動し、３日までに約１年ぶりにインスタグラムを更新した水嶋ヒロの姿もあった。

　「ネプリーグ」の放送は週の初めであり、“月９”の前ゆえ、番宣の役割も担っているため、ドラマのキャストがほぼマストで出演してきたものだが改めて感じるのは、フジテレビが放送してきたドラマの華やかさである。

　いわゆる“フジテレビ問題”以降はキャスティングにも影響が出たと言われたが、「ネプリーグ」２０周年で流れた映像には、フジテレビらしい元気で面白いドラマをまた見てみたいと感じた。

　４月期に大きな話題を呼んだ「続・続・最後から二番目の恋」のような続編にも期待している。