映画「4アウト」オーディション ありのままで30人超が参加 身体障がい者野球が題材

 オーディション参加者の演技審査を見つめる稲垣壮洋監督(右)
 オーディション参加者の演技審査を見つめる稲垣壮洋監督(左から3人目)
 オーディション参加者へ審査内容を説明する稲垣壮洋監督
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 映画「4アウト~ある障害者野球チームの挑戦~」(26年公開、協力・デイリースポーツ、神戸新聞)の身体障がい者キャストオーディションが29日、神戸市内の神戸新聞本社で行われた。

 原作はノンフィクション作家の平山穰氏の同名小説で、身体障がい者野球チームに関する実話を基にした物語。オーディションでは稲垣壮洋監督の「ありのままを見せて欲しい」という言葉を受け、30人を超える参加者が現役の俳優を相手にした演技審査や、キャッチボール、スイングなどの実技審査に挑んだ。

 障がい者野球は1993年に日本身体障害者野球連盟が発足。走塁困難者のための打者代走や、補助具の使用や用具の改造を認めるなど独自ルールを設けた。かつて同連盟の特別理事を務めた元プロ野球・中日、阪神、楽天監督の星野仙一さんも同作の映画化を目指していたという。

 オーディションを見守った稲垣監督は「障がい者野球です、という見せ方は絶対にしたくない。野球のエンタメです。野球をやっている人がよく見たら障がいを持っている、というだけ」と、こだわりを語った。

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