宝塚星組トップスター・礼真琴 本拠に別れ「星組最高!幸せな一日でございました!」
8月10日付で退団する宝塚歌劇団星組トップスター・礼真琴が1日、兵庫・宝塚大劇場で『阿修羅城の瞳/エスペラント!』の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。
ステージに立つと、数え切れない思い出がよみがえった。しかし「寂しい気持ちもありましたが、楽しまなきゃ損だ!という気持ちで過ごしました」と、笑って歌い、踊った。サヨナラショーは自身のトップお披露目作『ロックオペラ モーツァルト』のソロナンバーで開幕。次期トップの暁千星らと肩を組んで声を響かせるシーンも。最後は勢いそのままに客席に駆け降り、ファンとタッチを交わした。
トップスターを5人輩出した95期生の首席。2019年に同期最速で星組トップスターに就任し、以降、黄金世代のトップランナーとして走り続けた。コロナ禍には「自分が卒業する時、世界はどうなっているだろう」と考えていたという礼。「自分の最後の日には、仲間と最高の笑顔、お客さまの幸せな顔が見たい。ただそれだけを願い、そして今、それが現実となり、こんなにも満ち足りた気持ちで今日を迎えることができました」と笑みを浮かべた。
フィナーレでは「星組最高!幸せな一日でございました!」と絶叫。希代の「トップ・オブ・トップ」は、最後まで笑顔だった。東京宝塚劇場での公演は28日~8月10日。礼は「私らしく体力と筋肉を使って駆け抜けて参ります!」と、最後の日まで輝きを放ち続けることを誓った。
