宝塚星組トップスター礼真琴 本拠地サヨナラ公演「こんなにも満ち足りた気持ちで」 コロナ禍の日々も回想

 8月10日付で退団する宝塚歌劇団星組トップスター・礼真琴が1日、兵庫・宝塚大劇場で『阿修羅城の瞳/エスペラント!』の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。

 サヨナラショーは自身のトップお披露目公演となった『ロックオペラ モーツァルト』のソロナンバーで幕を開け、過去の主演作での名場面を歌い踊った。次期トップの暁千星らと肩を組んで声を響かせるシーンも見られ、最後は星組全員でにぎやかにダンスを踊ると、勢いそのままに客席に駆け降り、礼の雄姿を目に焼き付けようと集まった大勢のファンと笑顔でタッチを交わした。

 そして、黒紋付に緑の袴の正装をまとって最後の大階段を降りた礼は、暁らから花束を受け取ると「自分が卒業する時、世界中はどうなっているだろう。ちょうど5年前のこの季節、ステイホーム期間中に一人家にこもり、ふとそんなことを考えました」と回想。続けて「自分の最後の日には、仲間たちと最高の笑顔、お客さまの最高に幸せな顔が見たい。ただそれだけを願いました。そして今、それが現実となり、こんなにも満ち足りた気持ちで今日を迎えることができましたこと、心から感謝の気持ちでいっぱいでございます」と笑顔で語った。

 そして「まだまだ東京公演の千秋楽まで成長し続けますよ。私らしく、体力と筋肉を使って、最後まで駆け抜けて参りたいと思います」と力強く誓い、「星組最高!」と叫ぶと、客席から大きな拍手を浴びた。

 礼は2009年に初舞台を踏み、後にトップスターを礼含め5人輩出することになる第95期生の首席。歌・ダンス・芝居と三拍子そろった男役として、早くから頭角を現した。2019年10月14日付で同期最速で星組トップスターに就任し、以降、黄金世代のトップランナーとして走り続けた。

 東京宝塚劇場での公演は28日~8月10日。

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