宝塚 111期生39人初舞台 タップダンス&退団する礼真琴も共に踊る異例の演出 3人がケガで部分休演
宝塚歌劇団111期39人の初舞台となる星組公演「阿修羅城の瞳/エスペラント!」が19日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。「阿修羅城の瞳」開演前に、首席入団の千隼悠(ちはや・ゆう)ら成績上位3人が「私たちは111期生はこの星組公演より栄えある宝塚歌劇団の舞台に立たせて頂く事となりました」と口上を述べた。
また「エスペラント」では、恒例のラインダンスを披露。今公演を最後に8月に退団するトップスターの礼真琴が千隼を誘うように2人でダンスを披露。千隼は「ご卒業される礼真琴さんが歩んで来られた宝塚人生や、舞台に対する思いを、しっかりと受け継ぐと心を込めて、これからも踊らせていただきます」と瞳を輝かせた。
初舞台のラインダンスでは珍しいタップダンスをメインとしたもので、成績上位の瑠希友杏(るき・ゆあん)は「練習では39人全員でタップの音がそろわないこともありましたが、全員でリズムを口に出しすなど工夫して、みんなが同じ方向に向かいました」と苦労の末に、見事に揃った音に笑顔も。絢花澪(あやはな・みお)も「私たちが奏でる音でお客さまと一緒に同じ舞台を作っていきたい」と目を細めた。
今回のラインダンスの衣装は、色彩が花として咲き誇る過程を表現。初舞台生たちの夢がこれから色鮮やかに叶うように、それぞれが唯一無二の美しさを描いていけるようにという願いが込められている。頭飾りには「111期」を表現する3本の筆と、「花・月・雪・星・宙」5組のカラーをのせたパレットを配し、スカート部分は、初舞台生ならではの瑞々しい美しさが映えるよう、柔らかで繊細な花弁のグラデーション等を、職人の手作業で立体的に造形している。
また湖響ゆう姫(こきょう・ゆうひ)、遥花なな(はるか・なな)、夏渚稀(なつなぎ・まれ)の3人が、けがのためラインダンスは休演。初舞台生口上とグランド・パレードには出演する。
公演は6月1日まで。
(よろず~ニュース編集部)
