町田啓太 「僕も負けじと」差し入れ デビュー15年「ワクワク感もってもらえるよう」 テレ東系ドラマで主演

 劇団EXILEの俳優・町田啓太(34)がテレ東系主演ドラマ「失踪人捜索班 消えた真実」(金曜、後9・00)で、失踪案件専門探偵社の“ボス”として思考をフル回転させている。デビューから15年、「今年はワクワクしている年で、皆さんにいろんな役、いろんな作風を楽しんでもらえるのでは。皆さんがワクワク感をもってもらえるように活動していけたら」と意気盛ん。初舞台を踏んだ当時から、少しずつ演技の幅の広がりに手応えをつかみ、役に向かっている。

 台本を読み終えて心がときめいた。主人公・城崎は警視庁捜査1課の刑事を辞め、失踪人を探し出す探偵社を立ち上げた。「こういう役を演じることはなかったので、面白いと思いました。失踪した自分の妻を追う話もあり、そこにいろんな家族の話がリンクしたりして、非常に見どころ満載な、それぞれ見た方が楽しみを見いだせるドラマかなと思います」。一つのジャンルに当てはまらない作品だと強調する。

 運動能力が高くアクションも得意だが、見どころは頭を使って真実を追う姿だという。「動くよりもすごく思考を大事にしているキャラクターで、逆に日々、カロリーを消費しています。糖分が必要だと思う時があります」と笑う。撮影中には弁当2個を平らげたこともあったという。

 座長という立場から、差し入れもして盛り上げる。「皆さんもいろいろおいしいものを持ってくるので、僕も負けじと持っていかないといけないなと思って。食べ物がたくさん置いてあってにぎわう楽しい現場です」とうなずいた。

 理不尽な出来事に苦しむ人を救う、メッセージ性のあるドラマでもある。城崎も失踪案件の捜査から外されたことで警察を辞めた。日常で理不尽な出来事に出くわしたらどう対処するかを問うと「建設的な話ができるかどうかかな。相手は変えられないから。自分のアプローチの仕方を変えたり、代案を出すことが多くなりましたね」と回答。年齢を重ねるごとに柔軟になってきたという。

 NHK大河ドラマ「光る君へ」の藤原公任役は、視聴者から似合いすぎるとの高評価も得た。俳優として着実に成長への手応えを感じながらも、謙虚にさらなる高みを目指している。「手探りでいろいろやってきた中で、考えられる幅であったりとか、建設的なディスカッションはできるようになってきたかな。まだ微々たるもんですけど、多少は成長できているのかな」と打ち明ける。

 現場では共演の光石研(63)やバディを組む小泉孝太郎(46)から学ぶことも多いという。「俳優15年目とか言ってますけど、光石さんは45年以上ですから。頑張らなきゃいけない。現場では先輩たちのすごさを感じています」。貴重な経験を重ねて、理想の俳優像へと近づいていく。

 ◇町田啓太(まちだ・けいた)1990年7月4日生まれ、群馬県出身。2010年、舞台「ろくでなしBLUES」で俳優デビュー。20年、赤楚英二と共演したドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」が大ヒットし、22年に映画化。21年からNHK「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」に出演中。23年、WOWOWドラマ「フィクサー」に出演。今後、7月の世界独占配信されるNetflixシリーズ「グラスハート」などが控えている。

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