ＡＫＢ４８が５日、東京ガーデンシアターで「２０ｔｈ　Ｙｅａｒ　春コンサート２０２５　～これからだ　未来作ろうじゃないか？～ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　にしたんクリニック」を開催した。全３３曲を熱唱し、終盤には６年ぶりとなるメンバー全員総出演での２０周年を記念した全国ツアー開催をサプライズ発表した。

　火花の散るステージにメンバー４３人が後方の階段から降り立った。最新シングルのセンター八木愛月（２０）が「私たちに最後までついてきてください」と叫ぶと「フライングゲット」などで会場を熱狂させた。

　約１年ぶりの大きな会場での全体コンサート。それでも、２日間３公演のチケットは完売だった。総監督の倉野尾成美（２４）は「今のＡＫＢ４８を全力でお届けしたい」と誓い、八木は「本当に幸せ。ここから、このステージから、どんどん大きくなりたい」と語った。

　２０周年記念ライブツアー「ＡＫＢ４８　２０ｔｈ　Ｙｅａｒ　Ｌｉｖｅ　Ｔｏｕｒ　２０２５～ＰＡＲＴＹが始まるよ～」の開催は終盤で発表。グループとしてはコロナ禍前の１９年以来、６年ぶりの全メンバーでの全国ツアーで８月から愛知などを回り１２月４～７日に東京・日本武道館で４日間６公演というツアーファイナルを目指す。倉野尾は「今のＡＫＢ４８の魅力を全国にお届けしにいきます」と決意を込めた。

　さらに倉野尾が観客として会場に訪れていた客席の初代総監督の高橋みなみ（３４）に「ＡＫＢ４８　２０周年応援総団長になってください」と依頼。高橋は「やります」と快諾。「２０周年は盛り上げたいと思っていた」といい、今後は武道館公演でのＯＧメンバー出演などを取りまとめていく。最後は会場一体となって高橋の名言「努力は必ず報われる」と叫んで締めた。

　６日はついに村山彩希（ゆいり＝２７）の卒業コンサートを迎える。前総監督の向井地美音（２７）は「私たちメンバーもドキドキ」と期待。メンバー一丸で大舞台を後押しする。