市村正親 家族を笑わせようとすると「基本的に無視」 冷たい視線浴びるも「でもそれでいい」
俳優の市村正親が23日、大阪市内で主演する音楽劇「エノケン」(10月7~26日、東京・日比谷シアタークリエ、11月1~9日、大阪・COOL JAPAN OSAKA WWホールなど)の取材会に出席した。
昭和の日本で絶大な人気を誇り、「日本の喜劇王」と呼ばれたエノケンこと榎本健一を描く本作。市村は「喜劇とはなんぞやということを、僕自身が学べたらいいな、と思いますね。とてもやりがいのある役に出会ったな、と思います」と、思いを込めた。
物語を手がけるのはお笑いコンビ・ピースの又吉直樹。市村は「エッセイなんかを読むと、自分のことをかなり否定的に書いていたりして、そういう方は1+1が2じゃないものを出してくるなって気がします」と、その独特の感性を歓迎。「(役者を)50年やってきて、また新しい役と出会える。実際の山を登る足腰はないけど、舞台の上の山は登りたい。まだまだ登らなくちゃならない山はありますよ。久々に大きな山だなという感じがしていますね」と、今作にかける思いを口にした。
また、喜劇王を演じる上で、笑いもテーマの一つとなりそうだが「うちで笑いを取ろうとすると、無視されますよ。ママにも息子達にも」と、笑わせた。時に冷たい視線も浴びるともいい、「時々面白いことを言うと、拍手をもらえますけど、基本的には無視されます。でもそれでいいんじゃないですかね。無視されても求め続ける。笑いがあった方が楽しいですから」と、豪快に笑った。
