抗議や怒号のフジ会見 歴史的10時間23分 国内最長記録で吉本の倍! 大荒れ日またぎ午前2時過ぎ終了

 元タレントの中居正広氏(52)と女性とのトラブルを巡り、週刊誌がフジテレビ社員の関与を報じた問題で、同局の港浩一社長と嘉納修治会長が辞任を表明した記者会見は約10時間23分という記録的な長時間に及んだ。会見は大荒れとなり、トラブルの事実関係や事後対応、フジサンケイグループ代表、同局の取締役相談役で欠席した日枝久氏に関する質問が相次いだが、出席者が言いよどむ場面が目立った。

 会見は27日午後4時に始まり、日をまたいで28日午前2時23分に終了。27日付で辞任した同局の港浩一社長と嘉納修治会長は途中で「前職」となる異例の会見となった。

 191媒体、437人もの報道陣が港氏、嘉納氏、遠藤龍之介副会長、清水賢治新社長、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長に詰め寄った。同局は大炎上した17日の定例社長会見の“教訓”を生かして参加メディアの制限は設けず、10分ディレイを条件に映像撮影も認めた。

 質問は1人一度に付き2回まで、その後は再度順番を待つ、というルールが設けられ、時間は「無制限」。最寄り駅であるゆりかもめの台場駅の終電がなくなっても、質問が出尽くされるまで続行された。

 最初の質問から抗議や怒号が飛び交い、大荒れのスタートを切った。最もヒートアップしたのは午後9時ごろ。中居さんと女性のトラブルにおける互いの認識について、遠藤氏が「意思の一致か不一致か、ということ」といった同意の有無を巡る発言を、途中で「お答えできない」に訂正したことが火種になった。

 遠藤氏は「私が踏み込みすぎた発言をした」と陳謝したが、質疑再開後も不規則発言が続出。押し問答が30分ほど続き、会見が停滞した。

 日本の会見史上最長記録は19年、吉本興業による約5時間半に及ぶ「闇営業問題」の会見だった。23年の旧ジャニーズ事務所の会見も4時間超かかったが、今回は吉本の2倍近くに及び、記録を大幅に更新した。

 ◆会見で新たに判明

 ・中居氏と女性のトラブルは人権侵害が行われた可能性のある事案 中居氏が女性と異なる認識を持っていることが判明(港氏)。中居氏への損害賠償の可能性もゼロではない(遠藤氏)。

 ・トラブル発生当日に限り「社員A」は関与せず 中居氏への複数回の聞き取りでも当該社員の関与を否定。24年7月に女性が社員らと面談した際、Aに嫌悪感示す(司会)。

 ・人権に対する意識が不足 女性に十分なケアができなかった(嘉納氏)。

 ・社内で報告や連携が適切に行

われず 女性から事案を公にせず、他者に知られず仕事に復帰したいという強い意向があった。事が大きくなることで女性への悪影響を危惧した(港氏)。

 ・「だれかtoなかい」(旧『まつもtoなかい』)で中居氏の起用を継続したのは、社内の情報共有が限定されていたことも

原因 唐突な終了で臆測を呼ぶことを憂慮し継続。判断が適切だったか第三者委員会の調査に委ねる(司会)。

 ・港社長と嘉納会長は引責辞任 一連の騒動の責任は経営陣にある(嘉納氏)。

 ・清水賢治氏が新社長就任 新組織はあくまで暫定的。港氏と嘉納氏のみの辞任は、全員がすぐ辞めると明日からの業務執行に差し支えるため。第三者委の調査の結果が出る頃、それぞれの役員が責任を取ることになる(遠藤氏)。

 ・日枝久氏は欠席 本事案に全く関与していないため(嘉納氏)。企業風土の礎を作っているのは間違いない。その点も第三者委員会で調査(金光氏)。

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