小泉進次郎議員、今年になって初めて実母と対面していた 立ち会い演説会で告白「会って良かった」

 自民党総裁選に立候補した議員9人が告示日の12日、都内で立ち会い演説会を行った。4番目に登場した小泉進次郎議員は、今年に入り、自分を産んだ実母と対面したことを明かした。

 届け出順で始まった演説では、進次郞議員は4番目に登場。「長年議論ばかりを続け答えが出していない課題に決着をつけたい」と訴え「1年以内に政治改革、規制改革、人生の選択肢の拡大、この三つを断行します」と約束した。

 演説後半では自分の生い立ちにも触れた。「両親が幼い頃に離婚し、中学2年までそのことを知らず、母親と思っていた人は伯母でした」と切り出し、「兄と2人兄弟と思っていたが、弟がいると告げられたのもそのときでした」と振り返った。

 大学時代に「名字が違う弟」と対面。「オヤジとそっくりでびっくりしました」と笑顔を見せ「一瞬でそれまでの距離と空白が埋まりました」と振り返った。だが、実母との対面だけは「会う気にはなれなかった」といい、その理由として「会ったら、母親代わりに育ててくれた伯母を裏切ることになる」という思いがあったと打ち明けた。

 だが、進次郞議員自身が2児の父親となったことで心境に変化が現れたという。「今年初めて、母に会いに行きました」と告白し「詳しくは控えますが、会って良かったと思っています」とキッパリ。「43年会うこともなく、名字が違う。それでも家族は家族」だとも語り「そんな人生を歩んできたから、誰もが自分らしい生き方ができる、1人1人の多様な人生の選択肢を広げる政治家として生きていきます」と約束していた。

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