肺がん治療中の山川豊 復帰ステージで7曲熱唱 3カ月ぶりマイク「こんなに早く立てると思わないから、うれしくてね」

 肺がん治療に専念するため、1月から活動休止していた歌手の山川豊(65)が4日、静岡県沼津市で行われた「諸口神社祭典 歌謡ショー」でステージ復帰を果たした。終演後にデイリースポーツの電話取材に応じ、仕事復帰した喜びと今後の活動の展望を語った。

 30分間のステージを終えた山川は「こんなに早くステージに立てると思わないから、うれしくてね」と声を弾ませた。3カ月ぶりにマイクを握り、「函館本線」「アメリカ橋」など全7曲を披露したが、歌唱の苦しさは「ありましたよ。肺がんの苦しさじゃなくて、薬の副作用」と本音を明かした。

 昨年12月に肺がんとの診断を受け、肺の組織を採取し、遺伝子レベルでどの抗がん剤が合うか判別。選んだ治療薬は、口内炎や間質性肺炎などの副作用が見られることから、様子を見るために1月に2週間ほど入院したという。退院後も1日1錠服薬を続けており、1カ月に1回の通院で様子を見ている。

 がんは小さくなっており、今後も治療を続けながら仕事に励む。「最初は落ち込んだけど、打ち勝っていかないといけない」とポジティブに語り、「今日歌ってみて、やっぱり歌はいいなと思った。体調と相談しながら、ステージに立っていきたい」と歌手活動を勢いづけることを誓った。

 兄で歌手の鳥羽一郎(71)への思いも口にした。「兄貴もすごい心配してくれた。四十数年2人で芸能界にいるけど、こんな良い兄貴はいない。『どんな事があっても治せ。いい歌を歌うためには、治療が大事なんだから』と励まされた」と感謝を伝えた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス