俳優の菅田将暉が１３日、都内で行われた映画「銀河鉄道の父」の公開記念御礼舞台あいさつに、役所広司、森七菜らと出席した。

　詩人・宮沢賢治が“ダメ息子”だったという視点から家族愛を描いた作品。原作は同名小説で、第１５８回直木賞を受賞している。

　「上演開始３分で涙腺崩壊」という感想も上がった同作。宮沢を演じた菅田は、「僕の家族は完全に森七菜ファンになりました。『森さんが…』という感想しか聞いてない」と語り、森は「しめしめです」と返し、笑いを誘った。菅田は２０２１年に女優の小松菜奈と結婚。弟の菅生新樹は俳優としても活躍している。

　菅田は同作のこだわりについて、「劇中に写る書き物は自分で書いた。宮沢賢治独特の丸み帯びた字に寄せてめちゃくちゃ模写した」と明かした。

　都内は雨が降っていたイベント当日。森は「“雨ニモマケズ”きてくださりありがとうございます」と宮沢の代表的な詩になぞらえてあいさつし、「うまいこと言っちゃおうかなと思って」とニヤリとした。