新海監督「すずめの戸締まり」 ベルリン映画祭コンペ部門出品 日本アニメ「千と千尋」以来
新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」が、ベルリン国際映画祭(2月16~26日)の最高賞・金熊賞を競う「コンペティション部門」に正式出品されることが23日、発表された。同部門に日本のアニメ作品が選出されるのは宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来21年ぶりとなる。
同作は「君の名は。」「天気の子」に続く新海監督の3年ぶりの作品で、東日本大震災を題材に、災いをもたらす扉を閉める旅をする少女・鈴芽の解放と成長を描く冒険物語。昨年11月の公開から73日間で観客動員数963万人、興行収入128億円を突破するなど話題を呼び、世界199の国と地域で配給も決定している。
決定を受けて新海監督は「この映画が海外の観客にどのように映るのか、なにが伝わり、なにが伝わらず、なにを共有し得るのか。私たちの創作が外部からはどのように見えるのか。それを自身の耳目で確かめる好機をいただけたと考えています」とコメントした。
過去には1963年公開の今井正監督「武士道残酷物語」、2002年公開「千と-」の2作品が金熊賞を受賞している。映画祭には新海監督と、ヒロインを務めた・原菜乃華が参加予定。
