サザンオールスターズの桑田佳祐（６６）が、同級生の佐野元春（６６）、世良公則（６７）、Ｃｈａｒ（６７）、野口五郎（６６）をゲストに迎えたスペシャルバンドが大みそかのＮＨＫ紅白歌合戦（後７・２０）に出場することが１７日、分かった。特別企画での出場で、事前に収録を予定。５月に緊急配信リリースされた５人名義のチャリティーソング「時代遅れのＲｏｃｋ’ｎ’Ｒｏｌｌ　Ｂａｎｄ」をテレビで初披露する。時代を築いた５人による奇跡のセッションが、２０２２年の締めくくりを彩る。

　日本の音楽シーンにその名を刻んできた“オヤジ”５人が、大みそかの風物詩に風を吹き込む。

　「時代遅れの－」は桑田が作詞・作曲。日本の音楽界を切り開いてきた４人それぞれに手紙を書き、直接訪れるなどしてセッションを呼びかけてきた。思いに賛同した４人は、桑田のスタジオを個々に訪れてレコーディングを実施。５月２３日に緊急配信リリースされると、オリコン週間デジタルシングル（単曲）ランキングなど、各種音楽チャートで１位を獲得し、話題を席巻した。

　楽曲には次世代へのエールと平和へのメッセージが込められており、今年の紅白のテーマ「ＬＯＶＥ＆ＰＥＡＣＥ　－みんなでシェア！－」に合致する。６月には桑田が、ＮＨＫ総合「クローズアップ現代」に出演し、スペシャルバンド結成の経緯や楽曲に込めた思いなどを語っていた。

　現在も５人それぞれが第一線で活躍中。多忙を極める中で奇跡的にスケジュールが合致したことから出演実現に至った。テレビ初歌唱となるパフォーマンスは事前に収録の予定となっている。

　収益の一部が非政府組織「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付される点でも注目を集め続けている同曲。異色の同級生バンド「桑田佳祐　ｆｅａｔ．佐野元春，世良公則，Ｃｈａｒ，野口五郎」が、１年の締めくくりに世界中の子どもたちの明るい未来を願う、愛と希望のロックンロールを奏でる。