古谷一行さんお別れの会 愛の「台本」祭壇は長男・降谷建志が考案「やめてと言うだろうけど」

 8月23日に78歳で死去した俳優・古谷一行さんの「お別れの会」が14日、都内で開かれた。古谷さんの長男でDragon Ashのボーカル・降谷建志(43)、降谷の妻で女優のMEGUMI(41)をはじめ俳優・竹中直人(66)、女優・石野真子(61)ら芸能関係者約300人が出席し、故人をしのんだ。

 横幅11メートルの祭壇は台本の形状をモチーフに、バラやダリアなど約3000本の花々で彩られた。真ん中には、古谷さんが生前お気に入りだったという、60歳頃に撮影されたモノクロの遺影。その上部には6・5メートル×4メートルの巨大スクリーンが設置され、代名詞でもあるドラマ「金田一耕助シリーズ」など在りし日の古谷さんの姿が映し出された。建志のアイデアによるもので、愛のこもった空間となった。

 建志は発起人として参列者にあいさつ。関係者によると、幼い頃、人気俳優だった古谷さんがロケで家を空けることが多く寂しい思いをしたことを述懐しつつ、名優として生き抜いた父への尊敬を口にした。「派手なことはやめてくれと言うだろうけど、今日くらいこういうことをしたかった」と、約7分間にわたって思いを語ったという。

 会場一部にはギャラリーが設けられ、代表作「オレゴンから愛」はじめ数々の出演作の写真など約30枚が飾られた。その中には、古谷さん、建志、俳優デビューした建志の長男・降谷凪(13)の親子3代での貴重なショットも。脈々とつながる古谷家の男たちの絆をにじませた。

 参列者たちも、故人の在りし日に思いをはせた。竹中は、96年に主演したNHK大河ドラマ「秀吉」で共演。「とても可愛がっていただいた。素敵でしびれる声で、『竹中』って呼んでくれて…。優しくて温かい眼差しは一生忘れない。最高の俳優」とたたえた。

 所属事務所の後輩、石野は古谷さん主演の89年のドラマ「過ぎし日のセレナーデ」でも共演。「決して声を掛けづらいとかではなく、とてもチャーミングで優しくて、いつも温かい声を掛けていただいた」と目を潤ませながら人柄をしのんでいた。

 ◆主な参列者 降谷建志、MEGUMI、竹中直人、石野真子、YOU、沢村一樹、羽田美智子、南海キャンディーズ・山崎静代(順不同)

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