お盆渋滞復活 東名高速37キロ 3年ぶり制限なしで帰省ピーク

 お盆を古里や行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが本格化し、各地の駅や空港は11日、家族連れなどでにぎわった。鉄道と航空の国内線は下りの予約数がピークに。3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限がなく、高速道路では最長37キロの渋滞が発生。海外に向かう旅行者の姿も見られた。一方、感染者数の高止まりもあり、コロナ禍前の人出には及ばない見通しだ。

 JR各社によると、10~17日の新幹線、在来線の指定席予約数(7月下旬時点)は2021年比2・69倍でコロナ禍前の18年比では約6割。航空各社の6~16日の国内線予約数(同)は21年比1・7倍で、全日空と日航は19年の約8割だった。

 東海道新幹線は11日、下りの指定席が午前中から満席に。JR東京駅では千葉県から広島県の実家に3年ぶりに帰省する加藤なつきさん(44)が「3人の子どもに田舎の生活をさせてあげたい。両親は成長にびっくりすると思う」と話した。新大阪駅の新幹線ホームは午前中から利用客らで混雑し、車両内では乗客らがデッキで滞留する場面も。

 羽田空港では国内線の保安検査場に長い列ができた。全日空は午前の出発便がほぼ満席で、小山田亜希子東京空港支店長は「お盆のにぎわいが戻ってうれしい」。秋田県の親戚宅に向かう横浜市の女性会社員(38)は「コロナ禍の間に祖母が亡くなり、やっとお墓参りできる」と語った。

 関西空港の国際線フロアは若い世代や家族連れの旅行客が行き交った。単身赴任中の父に会うため、弟とフィリピンへ向かう愛知県豊橋市の大学生鈴木優佳さん(22)は「2年半ぶりの海外旅行なので楽しみ。感染リスクは気になるけど、対策しながら観光地も巡りたい」と笑顔だった。日航と全日空の国際線は、お盆期間の予約数(7月下旬時点)が、いずれも21年の4倍を上回った。

 日本道路交通情報センターによると、11日朝、東名高速道路の伊勢原ジャンクション(JCT、神奈川)付近で37キロ、関越自動車道の高坂サービスエリア(埼玉)付近で32キロ、東北自動車道の久喜白岡JCT(埼玉)付近で24キロの渋滞が発生した。

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