本人からの説明が「今週中」か「８月に入ってから」行われると言われているＴＫＯ木本武宏の“巨額投資トラブル”。

　マスコミ各社からの取材に対し、木本の個人事務所は真摯に回答している。事の始まりは２年前、共通の知人に紹介されたＡ氏に投資案件をもちかけられ、信用しきっていたこともあり木本自身の金銭を託し、運用してもらっていた。当初は資産が増えたことから、近しいタレントや後輩、スタッフらに紹介してしまったという。

　２５日、これらの説明に「僕の想像ですよ」と数回繰り返しながら、「基本的な投資詐欺のベーシックな形」と言い切ったのは「スッキリ」（日本テレビ系）ＭＣの加藤浩次である。

　また、木本が所属していた「松竹芸能」の先輩で、株やＦＸについての著書もある北野誠は２３日、「北野誠のズバリサタデー」（ＣＢＣラジオ）で、「投資は自分のカネで、自分の判断でやらなと。絶対にエライ目に遭うから今すぐ手を引かした方がええよ」とマネジャーを通じて木本に投資の勧誘をストップさせるよう、呼びかけていたと明かした。見る人が見れば、「だまされていた」「もめることになる」のは一目瞭然だったわけだ。

　一部では、木本自身に多少の知識があったようにも報じられているが、個人事務所によれば、木本には金融商品の知識がなく、一緒に運用したことなどは一切なかったそうだ。

　私が気になったのは「２年前」ということである。既に新型コロナウィルスが猛威をふるっており、エンターテインメント界は明日が見えづらくなっていた。さらには後輩へのパワハラが問題視され相方の木下隆行が事務所を退社した年でもある。そんな焦りから判断を誤ってしまったのだろうか。

　木本はＡ氏から金銭を取り戻し、出資者へ返金することを最優先に考えているという。誰に聞いても「男気に溢れ、仲間や後輩想い」だという木本からの説明を待ちたい。