フリーアナウンサーの宮根誠司が１８日、日本テレビ・読売テレビ系「情報ライブ　ミヤネ屋」で、誤振り込みをした阿武町の花田憲彦町長がこの日の会見で「真実を知りたい」と何度も繰り返したことに「真実はいらん、金返してくれという話では」と首をかしげた。

　この日は４６３０万円の誤振り込みを手にした２４歳男性が、これまでの主張を翻し、謝罪と返金の意思を示した。これを受け、花田町長が会見を行い、番組ではそれを生中継した。

　花田町長は「大事なのは裁判の中で事実を包み隠さず語って頂くのが大事」と真実解明を何度も訴え、示談や裁判を取り下げることについては「弁護士と相談」を繰り返した。また刑事告訴についても「まず民事は提訴されている。大事なのは真実を語って頂くこと」と語った。

　会見後、スタジオの宮根は「町長の仰ってることも分かるが、真実はいらんねん、金返してくれやという話」と、真実解明以上に、どうやって返金してもらうかが重要ではないかと指摘。

　コメンテーターの赤星憲広氏も「（お金を）どこまで使ったか分からないが、就職もしてないんですよね？辞めたんですよね？新たな仕事を見つけるのも大変だろうし、これから稼げるのか。返すと口では言えるが、本当に返せるのか。今の現状では無理じゃないでしょうか」と、返金意思はあっても現実的に返金は難しいと訴えていた。