識者、プーチン大統領の母は戦争で餓死寸前の経験「再現しなくてもいい」

 東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠氏が2日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、ロシアのプーチン大統領の母の戦争体験を語った。

 ウクライナの都市に対する攻撃が始まっていることを受け、小泉氏は「都市の包囲みたいなことが起こってきますと、人道危機のレベルが跳ね上がるのは間違いない」と危惧した。軍同士の戦いではなく、一般市民を標的とするようになると「まったく抵抗できない人たちのところに爆弾が降ってくる」と説明した。

 市民が標的となった戦いを「実際にソ連は経験してる」とし、プーチン大統領の両親は、当時のレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)出身で、900日間、ドイツ軍に包囲されたことがあると解説。「プーチンさんのお母さんは、餓死しかかってるんですよね。やせこけて死体と間違われて死体置き場まで持っていかれたという経験もある」と壮絶なエピソードがあることを明かした。

 続けて「ご自分の両親がそういう目に遭ってるんであれば、何も今、そういうことをまた21世紀に、しかも自分で『兄弟国』と呼んでる国に再現しなくてもいいじゃないかとわたしは思うんですけどね」と抑え気味のトーンながら強く進言。「このままでいくと、確実にそれに近い状態になってしまうわけですから、停戦交渉に、難しいと思いますけど期待してます」と最悪の事態に至らないことを願った。

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