山口二郎法大教授 慎太郎氏死去へのツイートが波紋 自民・長島氏「ヘイト」に反論も

 テレビ出演でも知られる法政大法学部教授の山口二郎氏が、元東京都知事で芥川賞作家の石原慎太郎さんが1日に死去したのを受け、ツイッターに批判的な投稿をして波紋を呼んでいる。

 山口氏は1日午後に「石原慎太郎の訃報を聞いて、改めて、彼が女性や外国人など多くの人々を侮辱し、傷つけたことを腹立たしく思う。日本で公然とヘイトスピーチをまき散らしてよいと差別主義者たちを安心させたところに、彼の大罪がある。」とツイート。これに対して、「政治的な立場があっても礼節に重んじるものだからなぁ」と死去した直後の書き込みとして疑問する声が多く上がった。一方で、7000件以上の「いいね」もあった。

 このツイートに対して、自民党の長島昭久衆院議員が反応。「これは亡くなられた方に対する史上最低のコメントだ。こういうのこそヘイトスピーチと言うのではないか。弔意を示した上で『私たちと立場の違いはもちろんあったわけだが、今日言うのは控えたい』と述べた日本共産党志位和夫委員長のコメントの方が遥かに品がある」と批判した。

 山口氏もこれを受け、さらに投稿。「長島昭久という政治家は、無節操だけでなく、無知のようだ。ヘイトスピーチを垂れ流した石原慎太郎への私の批判がヘイトスピーチとは聞いてあきれる。公共空間における公人の言葉遣いを真っ先に破壊したのが石原だった。その悪影響は今日ますます強まっている。」と応じた。

 山口氏は、自民党には一貫して批判的な立場を取り、民主党政権時はブレーンとして活躍した。

 長島氏は民主党政権時は、副幹事長や首相補佐官などを務めたがその後、離党。2019年に自民党に入党した。昨年の衆院総選挙では東京18区で菅直人元首相と対決し敗れるも、比例で復活当選した。

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