吉村知事 病床使用率35%でまん延防止を国に要請「何で?という声もあるだろうが」
大阪府の吉村洋文知事は14日、府庁で囲み取材に応じ、病床使用率が35%に達した時点で、新型コロナウイルスの特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」の適用を国に求める考えを示した。大阪府ではこの日、新たに2826人の感染が判明。全病床使用率は21・5%となった。
1日あたりの新規感染者数としては、第5波のピークで過去最多の3004人(昨年9月1日)に迫っている。治療中の重症者は前日より1人増え、7人に。新たに2人の死亡が確認された。検査数は1万8633件。陽性率は15・2%。
吉村知事は“まん防”の効果について、問われると「国の専門家も誰も証明できていない」「重症者が増えてないのに何でなの?という声はこれからもあると思う。そこは難しい」と重症者がデルタ株などと比べ、増えていない中での私権制限への難しい判断を口にしながら、「オミクロン株は感染力がこれまでと比較にならないほど圧倒的に強い。リスクの高い場面を抑えていく。やらないよりはやった方が。オミクロンの感染拡大を完全に抑えることはできないと思うが、感染の波の高さを抑えるのが重要だと思う」と話した。
その上で改めて「お一人お一人が少しずつ少しずつ感染対策を。リスクの高いマスクを外す場面をできるだけ減らしていく」と感染対策の徹底を訴えていた。