フジテレビ系「めざまし８」が１６日、日本のＧＤＰ（国内総生産）が２季ぶりのマイナス成長となったことを取り上げ、国際政治学者・三浦瑠麗氏は「緊急事態宣言を出さないことというのが最大の経済対策」だと断言した。

　番組では、今年７月から９月の実質ＧＤＰ成長率（年率換算）がマイナス３・０％となったと内閣府が発表したことを伝え、中国や米国、欧州がコロナ前に戻すかそれ以上にＧＤＰを伸ばしているのに対し、日本はまだ戻っていないことも報じた。

　また、政府が「１８歳以下への１０万円相当給付（所得制限あり）」「来年ゴールデンウイークごろまで『ＧｏＴｏイート』実施」「来年２月ごろに『ＧｏＴｏトラベル』再開」などの経済対策の素案を１９日に決定したことも伝えたが、三浦氏は疑問視。

　「コロナ禍っていうのは格差を広げる。一部の富裕層だけは高い品物を買うが、やっぱり一般の方というのは買い控えてしまう。しかし、お金を配ったらすぐそれを使ってもらえるっていうのもまたちょっと誤りで、多くの方は貯金に回してしまった。だからやっぱり供給側の制限を解いてあげること、緊急事態宣言を出さないことというのが最大の経済対策だと思う」と語った。