玉川徹氏 尾身会長発言に「何で今ごろそんなこと」 検査抑制の方針を糾弾

 テレビ朝日の玉川徹氏が16日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」にリモート出演。政府分科会の尾身茂会長が15日の参院内閣委で「もうそろそろ人々の行動制限だけに頼るという時代は終わりつつある」と述べ、PCR検査の拡充や下水調査に予算を使う必要性を指摘したことに言及し「今、何で今…今ごろそんなこと言ってんのかな」と疑問を呈し、政府や感染症の専門家たちの姿勢が今回の五輪開催をめぐるドタバタぶりにつながっていると糾弾した。

 番組では、尾身会長の「人々がコロナ疲れ、緊急事態慣れ、あるいは今のさまざまな、特にお酒の飲食店の人から限界だという声も聞こえている中で、そろそろもう…ワクチンもだんだん接種率が上がってきますので…もうそろそろ人々の行動制限だけに頼るという時代は終わりつつあると思います」との発言を紹介。

 その後に国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が14日の菅義偉首相との会談で「国内の新型コロナウイルス感染状況が改善した場合は観客入りを検討してほしい」と伝えていたことを報じた。このバッハ発言について、玉川氏は「有観客、無観客の話にもつながるんですけど、尾身会長の昨日の発言なんですけど…今、何で今…今ごろそんなこと言ってんのかなっていう」と、さかのぼって尾身会長の発言を問題視。

 「毎日こうやって番組やってきた我々からすると、そんなのもう1年以上前からずっと言ってることなんだけどなっていうのがあって。結局政府、それから政府を動かす専門家たちの検査の抑制策というのが最初からあって、検査のキャパシティーっていうのがずっと拡充されてこなかった。それをやらなかったということによって結局、無観客にもつながってると僕は思ってるんですよ」と元凶を指摘。

 「検査体制が潤沢にあれば、観客は全員PCRをやって、それで陰性証明を持った上で中に入るっていうことをやっても良かったと思う。検査っていうのが感染を抑制するのに十分効果があるっていうことが国民の共通認識になってれば、検査して会場に入るんだったらいいじゃないっていうふうなことになってたと思う」と、全く違う五輪になっていた可能性も示した。

 「だから、元をたどっていくと、やっぱり尾身さんたちを始め、感染症の専門家って言われる人たちが検査を抑制するような方向に日本を向けてしまったということがここまで響いてるんじゃないかと思う」と厳しく主張。

 さらに「この日本がものすごく科学に基づかない、コロナに関してアップデートして、いろんなことをやっていくっていうのに全然追いついていけない国。そういうふうなものが、全部今のこのオリンピックにまでつながってると思います」と持論を展開した。

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