大阪府の吉村洋文知事が３０日、大阪府庁で会見。新型コロナウイルス感染のため大阪市内のホテルで宿泊療養中に行方不明になり、覚醒剤取締法違反（共同所持）の疑いで指名手配されていた韓国籍で住所不定、無職の劉翼空容疑者（２０）がこの日午前、大阪市城東区の大阪メトロ今福鶴見駅のトイレで大阪府警に同法違反容疑で逮捕されたことについて、受け止めを聞かれた。

　吉村知事は「本日、ホテル療養から逃げ出した方が逮捕されたと警察から報告を受けた。現状、警察が身柄を拘束しているので、我々は警察を通じて状況を確認している。無症状ということは報告を受けている。濃厚接触者がいないかどうかも警察を通じて確認をお願いしている」と返した。

　そして、「本来、この方は軽症で入っていま無症状なので、そもそもの解除予定日が６月２９日だった」と明かした上で、「（それでも）その中でも濃厚接触者がいないかどうか、解除に相当するかどうかについて保健所としては警察から情報提供を受けて判断したいということ」と説明。

　「こういったことは二度とあってはならないと思っている」と語気を強め、「まずは警察から釈放された人間が陽性者だったという場合については、警察と保健所と情報共有を密にやっていく。警察にも要請し、保健所とも話をして、できるだけ警察から釈放されるときに情報共有を十分にして再発を防止したい。釈放されると通常の人と同じ扱いになる。その前の段階で適切な対応を検討する必要があるので」と続けた。