テレビ朝日の玉川徹氏が１８日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」にリモート出演し、１７日に行われた菅義偉首相の緊急事態宣言解除についての会見を「一国の総理としてはダメ」と切った。

　玉川氏は「会見って記者と総理の対話」と前提。その上で、１７日の会見では「対話が成立してない」とした。新型コロナウイルスの感染について、「オリンピックをやったら、さらに感染者が増える」とする専門家もいると例示し、「もしもそうなったらあなたはどう責任を取るんですかっていうことを聞きたいんですよ」と記者の思いを代弁した。

　続けて「『リスクがあって、ダメだったとき、あなたどうするんですか』って話にならないように一問一答になっちゃってる」と会見の形式を批判。首相と記者が対話できていないことを重ねて指摘し、「（質問と答えが）かみ合っちゃうと、最終的に責任の話に行っちゃうから、あえて対話を成立させないようにしているんだろうなと最近は思ってるんです」と分析した。

　のらりくらりとかわすような菅首相の態度を「一国の総理として、その姿勢はダメですよ。国のトップとして」とバッサリ。「そんなことは認められないですよ。どんな国だって、先進国であれば。だからぼくは見ていてつらくなりました」といらつきながら思いを伝えた。