専門家が20日の解除に危機感 「感染者数が上り調子で解除の可能性高い」

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が11日、東京の人流が増加し、都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議でも感染拡大に転じる可能性が大きいと警戒していると伝え、スタジオの日本医科大学特任教授・北村義浩氏も「6月20日に解除をするのは、3月の時のように感染者数が上り調子になったのに解除するというようなことが起こる可能性が非常に高い」と危機感を口にした。

 番組では、東京の繁華街の時間帯別のグラフで、各時間帯でゴールデンウイーク後に4週間連続で人出が増加していることを示し、モニタリング会議の「夕方から夜にかけて人流増加が目立つ。その影響で2週間後に実効再生産数が上がって新規感染者数が下げ止まりし、再び感染拡大に転じる可能性が大きく強い警戒が必要」との分析を報じた。

 北村氏は「実効再生産数、1人の感染者さんから何人にうつすかっていうのが今1を割っている状態なんですが、(現在は)首都圏であれ東京単体であってもだいたい0・8いくつっていうような状態で1を下回っていますので、非常に順調に感染者数は下がっているように見えるんですが、その値を細かく見ると人流と同じように5月の10日ぐらいからジワジワジワジワ上がっている」と指摘。

 現在下がっているのは2週間前の行動の結果であり、6月1日以降の行動については全く反映されていないと説明。そして、その6月1日からは映画館や百貨店などで営業時間の延長など少し規制が緩んだこともあり、「その影響はまだこれからしかわからないんですが、この人流の流れからすると、どんどん実効再生産数が上がって、今月中には1を超えると思われる」と予測。

 「ですから6月20日に解除をするっていうのは、3月の時のように感染者数が上り調子になったのに解除するというような…これ、6月の終わりにも同じことが起こる可能性が非常に高いと思います」と分析した。

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