吉村知事 宣言解除後も「通常に戻すのはダメ」アルコール提供は「専門家の意見聞いて」

 大阪府の吉村洋文知事が12日、日本テレビ系「ウェークアップ」にゲスト出演し、緊急事態宣言の解除目安やその後の対策について説明した。

 府内の新型コロナウイルス新規感染者数は11日の発表で134人。患者受入重症病床使用率は66・5%と減少傾向にある。吉村知事は「大阪で大事なのは、もと来た道を行かないこと」と話し「数字には見えないが、変異株の影響を考えないといけない。2回目の緊急事態宣言の後、変異株で(感染者数が)ぐっと増えた。今は状況が似ている。インド株は感染力が強いと言われている。そこも踏まえて考えないと」と、引き続き危険な状況が続くとした。

 その上で「(緊急事態宣言を)解除しても、その後の行動で(感染者数は)右肩上がりになる。いつ解除かも大事だが、解除の後も重視しないといけない」と対策の重要性を説いた。

 緊急事態宣言解除後は、すぐにまん延防止法重点措置法に移行するのかという問いには「前回の解除時にも(まん延防止法移行の)議論があったが、適応しないとなって任意の対策へ移行した。でも僕は徐々に対策しないとならないと思っていて、今回はさらに変異株もある。解除基準になっても慎重にならざるを得ない」とした。また「解除したから通常に戻すのはダメで、まん延防止に移行して、感染対策は徹底して取っていく。また感染急拡大の兆候があったらちゅうちょなく緊急事態宣言をする。ワクチンが一定程度、行き渡るまでは今までと発想を変えていかないと」と、第3波後よりも慎重な対応が必要との見方を示した。

 商業施設などの時短要請、アルコール提供の可否については「僕は(解除)基準を満たしてもすぐに解除ではなくそろりそろりと移行がいいと思う。飲食店はどうするか、お酒をどうするかとは専門家の意見を聞いて来週判断したい」と慎重な姿勢をみせた。

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