森会長辞任は「NBCの意向が大きい」 元NHK手嶋龍一氏が指摘
元NHKで外交ジャーナリスト・手嶋龍一氏が11日、読売テレビ・日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)=元首相=が女性蔑視発言をめぐり辞任の意向を固めたことについて、米4大ネットワークのひとつ、NBCの意向が決定打となったと指摘した。
IOC(国際オリンピック委員会)は五輪開催によって巨額の放映権料を得ており、1大会の放映権料は41億5700ドル(約4600億円)で、IOC収益の8割を締めている。中でもNBCとは2014年ソチ冬季大会から32年夏季大会までで約120億ドル(約1兆3000億円)の契約を結んでいる。
NBCは公式サイトに「彼(森会長)は去らねばならない」とした意見記事を掲載した。
手嶋氏は「(東京五輪の)有力なスポンサーの中心はNBCという巨大放送局。NBCを支えるのがアメリカのスポンサー。(森会長の発言で)有力な方々(スポンサー)が脱落していく可能性がある。最終的にはNBCの意向が大きい」と指摘した。