なかにし礼さん死去「北酒場」「石狩挽歌」昭和歌謡界の巨星 82歳、心筋梗塞

 「北酒場」、「石狩挽歌」などで知られる作詞家で、直木賞作家のなかにし礼(なかにし・れい、本名中西礼三=なかにし・れいぞう)さんが23日午前4時24分、心筋梗塞のため、都内の病院で死去したことが25日、分かった。82歳。旧満州生まれ。葬儀は家族のみで営み、後日お別れの会を予定している。

 関係者によると、1カ月前に心臓の持病が悪化し入院。家族に看取られて、安らかな最後を迎えたという。今年2月発売の氷川きよし「母」が遺作となった。

 なかにしさんは1958年、シャンソンの訳詞を始めた。63年に前妻との新婚旅行先で、石原裕次郎さんと偶然出会って、「流行り歌を書きなよ」と勧められたことがきっかけで、作詞に取り組むようになった。60年代後半から80年代に、黛ジュン「天使の誘惑」、菅原洋一「今日でお別れ」、細川たかし「心のこり」などヒットを連発。生涯で約4000曲を作詞した。

 作家業では2000年に「長崎ぶらぶら節」で直木賞を受賞。NHK連続テレビ小説「てるてる家族」の原作「てるてる坊主の照子さん」も手掛けた。情報番組のコメンテーターとしても親しまれたが、12年に食道がんを告白。15年3月に再発を公表していた。

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