米大統領選当確のバイデン氏 日本含む同盟国重視する路線へ

 米主要メディアは7日、米大統領選で民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が勝利したと報じた。激戦だった最重要州の東部ペンシルベニアを制し、当選に必要な選挙人の過半数を獲得。「分断ではなく結束を目指す大統領になる」と勝利宣言した。就任すれば史上最高齢の米大統領となる。副大統領にはアジア系で黒人のカマラ・ハリス上院議員(56)が就き、女性として米史上最高の政治的地位を手にする。

 バイデン氏は、同盟国を軽視するトランプ大統領に対し「私は同盟国や友人たちと共に歩む」と宣言。日本を含む同盟国を重視する路線への転換を明言している。地球温暖化対策のパリ協定への復帰も明言しており、気候変動などで日米が協力する場面も増えるとみられる。在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)交渉でも、トランプ政権に比べ大幅な負担増を求めないとの見方が強い。

 日本の懸案である北朝鮮問題では、明確な成果なく北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談を重ねたトランプ氏を批判し、会談開催には厳しい条件を付ける考えを表明。非核化交渉が難航する現状を打開できるかどうかは見通せない。民主党は北朝鮮への人道支援に重きを置く姿勢も示しており、圧力が緩む可能性もある。

 また、トランプ氏は米朝首脳会談で拉致問題に言及しており、バイデン氏にも拉致問題への積極的な取り組みが望まれる。

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