吉永みちこ氏 「不気味な感じがする」、中曽根氏への弔意通知…政治の変化

 作家の吉永みちこ氏が16日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、故中曽根康弘元首相の合同葬に合わせて、文部科学省が全国の国立大などに弔意を表すように求めた通知について「今回が初めてではない」「今回ずっしりとくる」「不気味な感じがするのはなぜだろう」と問題の深刻さを表現した。

 中曽根氏の合同葬は17日に東京都内で行われる。費用は1億9000万。内閣と自民党で負担し、国費から9643万円が支出される。

 羽鳥紳一郎アナウンサーは「今回、初めてではない」と前例があったと述べ、吉永氏に意見を求めた。吉永氏は「初めてではないけれども、これまで私たちは問題にもしていなかった。ということは今回、これが重いということじゃないかという気がします」との見解を示した。

 吉永氏は「今までは形式的なもので通知していたけれども、各自が判断していた。ところが今回ずっしりとくる。不気味な感じがするのはなぜだろう。まわりの状況、政治の状況が変わってきた。国からお金をもらっているところは政府や自民党に従えという雰囲気をじわじわと感じ取れていて、皆さん忖度をするとか、日本学術会議の問題にしてもやはり従わない者に対しては排除をしていくという姿勢を明確に示されている以上、これは要望だから、強制していないんだから各自の判断でやりなさいということであれば、そもそも出さなければいい」と安倍政権、菅政権と続く政府の姿勢を指摘。

 また「確かに中曽根元総理は大きなことをなさった偉大な総理大臣だと思いますが、各自がそれぞれで判断して弔意をそれぞれが示せばいいだけの話なんだろうと思います」と語った。

 羽鳥アナは「そうですね。言われてやりたくない。やりたかったらやる。まさに、そこかなと思います」と同意した。

 吉永氏は「国葬ではないわけですし」と応じ、「内閣・自民党葬というものにここまで要望がくる。官房長官が強制ではないと言ってますがこの状況の中では皆どうしたらいいだろうと思いますし、従うか従わないかという形になりますので従わなかったときはどうなるだろうという心配も現場に与えますよね」と加藤勝信官房長官が「協力を求める趣旨で強制を伴うものではない」と会見で話したものの、受け取る側は異なるのではと述べた。

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