全国の小中高 3月2日から臨時休校 新型コロナ拡大防止へ安倍首相が要請

 安倍晋三首相が27日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、突然、3月2日から全国の小中高校などを臨時休校にするよう要請した。行政機関や民間企業に対し、休暇が取得しやすい環境の整備を求めたが、寝耳に水の保護者らは混乱した。「えっ!?」「仕事休んで子どもの面倒を見ないと…」。感染拡大が終息の気配を見せないまま、保護者たちの悲鳴が広がった。

 安倍首相は学校などでの感染拡大を受け「何より子どもたちの健康、安全を第一に考えた」と強調。国内で新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の拡大が続き、政府による対応の遅れが指摘される中で異例の要請に踏み込んだ。大胆な取り組みにより、感染の早期終息に向けた政権の姿勢を示すべきだと判断した。

 保護者らに衝撃が走ったが、受け止め方はさまざまだ。この日、全国に先立って子どもが通う学校が休校になった旭川市の40代の女性は「(政府の方針は)時期が早い気もするが、感染を未然に防ぐという意味では歓迎したい」と理解を示す。

 一方、大阪市の公立小と幼稚園に通うきょうだいを持つ自営業の女性(38)は「家で過ごすのには限界がある」と困惑。共働きで小学3年と保育園の娘を育てる仙台市の公務員の男性(47)は「子どもだけ家に残すわけにはいかない。どちらかが仕事を休むか、遠方の実家に預かってもらうか…。困りました」とため息をついた。

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