海老蔵 最後の勧進帳 27日夜の部から中止 新型コロナ蔓延で…光一「SHOCK」も

 市川海老蔵
 歌舞伎座に掲示された公演中止の告知=東京・東銀座
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 新型コロナウイルスの蔓延を鑑み、政府が26日に今後2週間の全国的なスポーツや文化イベントの中止や延期、規模縮小を要請したことを受け、福岡・博多座で3月1日まで上演予定だった歌舞伎俳優・市川海老蔵(42)の主演舞台「市川海老蔵 特別公演」が27日、同日夜の部から中止された。東京・帝国劇場で上演中のKinKi Kids・堂本光一(41)の主演舞台「Endless SHOCK」は28日から3月10日までの中止が決まるなど、舞台公演の中止決定が相次いだ。

 海老蔵は5月3日に東京・歌舞伎座で開幕する「五月大歌舞伎」の初日をもって十三代目市川團十郎白猿を襲名する。4月18日には「KABUKI×OPERA『光の王』」に出演するが、歌舞伎公演としては、今回が海老蔵の名で出演する最後の舞台だった。

 市川宗家に伝わる代表的な演目「歌舞伎十八番」の一つで、5、6月の襲名披露興行でも上演する「勧進帳」も、海老蔵としてはこの日が最後に。海老蔵はブログで中止を報告、謝罪し、「十一代目 市川海老蔵最後の 勧進帳」と、無念をにじませた。

 「海老蔵としては最後でしたが 團十郎として これからがスタートです」と前向きな言葉も。「これからが私の歌舞伎人生の 雄大豪壮への道です。今後も変わらずに いついつまでも 共に人生を歩みましょう」とファンに呼びかけた。

 3月に予定されている歌舞伎座、東京・明治座、京都・南座の歌舞伎公演も10日まで中止となった。

 11年の東日本大震災、15年の事故といった緊急事態でない限り上演してきた「Endless SHOCK」も中止に。3月30日夜の部で通算1800回となるはずだったが、届かなくなった。

 3月1日のチケットを購入していた40代の女性会社員は「初めての観劇予定だったので残念ですが、しょうがないですよね。せっかくの20周年ですし、振替公演でチケットが使えるようにしてもらえたらいいのですが…」と肩を落とした。

 他にも宝塚歌劇団が29日から3月8日まで、劇団四季が27日から3月10日までの公演中止を発表するなど、舞台公演の中止決定が相次いだ。女優・鈴木杏樹(50)との不倫で話題になった俳優・喜多村緑郎(51)が主演する東京・新橋演舞場の「八つ墓村」も、28日から3月3日の千秋楽まで中止となった。

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