2人の奇才が2020年東京パラリンピック演出 開会式をケラ 閉会式を小林賢太郎

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は9日、来年8月25日のパラリンピック開会式を劇団「ナイロン100℃」主宰で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(56)、9月6日の閉会式を劇作家、演出家でお笑いコンビ・ラーメンズのメンバー、小林賢太郎(46)がそれぞれ演出を手掛けると発表した。また、開閉会式の出演者約420人を公募する。  

 ケラと小林賢太郎。2人の奇才が、パラリンピックの開閉会式の演出を担当することが決まった。

 パラ開閉会式担当の佐々木宏クリエーティブ・ディレクターは、東京五輪の開閉会式をライバル視。「パラリンピックをなんとしても盛り上げたい。現代演劇界を代表する鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏と同じく奇才小林賢太郎氏がパラリンピック開閉会式の最終ステージ演出をやります。これは事件、騒然。期待高まります」とコメントした。

 ケラの愛称で親しまれるケラリーノ-は82年(昭和57)にバンド「有頂天」を結成。レコードレーベル・ナゴムレコードを運営し、インディーズブームの先駆けになった。演劇活動では劇団健康(92年解散)やナイロン100℃を主宰し、岸田國士戯曲賞などを受賞。昨年11月には、演劇界での功績を認められ紫綬褒章を受章している。

 音楽活動でもさまざまな伝説を残すケラは「まったく未知のフィールドに飛び込んでゆくのは皆さんも私も同じです。どんなショウになるかも貴方達次第」とコメントした。

 小林は、96年に片桐仁(46)とお笑いコンビ・ラーメンズを結成。最近ではコント公演「カジャラ」など劇場を中心に活動しているほか劇作家、演出家として活躍。「パラリンピアンのみなさんと一緒に東京2020を楽しく締めくくれるよう、丁寧に準備を進めています」とした。

 佐々木氏は「KERA開会式と、コバケン閉会式の対決、ちょっと見もの」と、日本の異才が世界を驚かせることに期待を寄せた。

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